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30代、アソビザカリ、ハタラキザカリ。


by fine_miki

ひな菊の人生

ひな菊の人生_e0030085_20244819.jpgひな菊の人生
吉本 ばなな 奈良 美智 / ロッキングオン

この本は私が母に買ってもらった本の中で一番新しいものかもしれない。
この本が2000年出版だから、5年ほど前。
もうとっくに社会人になっていたのに、なんかの弾みで1冊本を買ってもらえることになった。

そのときに欲しいなーと思いつつも、ちょっと高いんだよなーと思っていたこの本にしたのを覚えている。

ひな菊の人生_e0030085_2037918.jpg大好きな吉本ばななさんと、奈良 美智さんとのコラボレーション。
以前、トップランナーにでていたばななさんは、これは私もすごく好きな本なんだ、といってらした。

ストーリーはいつものばなな節で、たんたんと進む。
そして、別冊になっている奈良さんの本はそのストーリーを描く絵本になっている。

本の装丁の色もすごくステキ。そして手触りもちょっとベロアのような感じでざらざらする。
今までばななさんの小説は、すごくたくさん読んだ。
それも、けっこう昔から。「TUGUMI」や「キッチン」から始まって、エッセイも読んだ。

すごくおもしろい!どきどきする!とかじゃないし、感動して涙が出る!というのでもないけれど、この独特の世界観は他の人にはない。(あ、すごく泣いた話もあるけれど。)
なんとなく、雨の日には、この人の本がよみたくなる。

最近、いろんなイラストレーターがばななさんの本の表紙絵を描くようになったような気がする。
「なんくるない」でもWisut Ponnimitが表紙絵を書いている。
いろんな人に表紙絵を描いてもらうなんて、すごく面白い発想だと思う。

イラストレーターの手によって、今まで完璧に「ばなな色」だった物語に、また違う色が上塗りされる。
それはそれですごくおもしろいことなんじゃないか、と思う。

まだ、ばななさんの本で読んでないものもたくさんある。
また、ちょっとづつ、読もうとおもう。雨の日に。
by fine_miki | 2005-10-19 20:30 | 本・映画・音楽